審美治療

Aesthetic

セラミック治療

Ceramic
  1. セラミック治療

    セラミックは、陶器にも使われている白い素材です。ただ白いだけでなく透明感があり、補綴物として使用すると歯になじんで自然な口元に見えます。

    歯に自然な美しさをもたらすセラミックですが、審美性だけでなく歯の機能性も回復させます。親和性が高いので歯にしっかり接着し、隙間から細菌が入り込むリスクを低下させます。着色や汚れが付着しにくく耐久性にも優れており、長くお使いいただくことができます。このように、銀歯だとデメリットになる部分が改善されます。

    また、セラミックはメタルフリーである点も大きな特長です。銀歯をお使いで見た目や健康面で心配をされている方には、セラミックに取り替えるという選択肢をご提案します。

こんな方におすすめ

  • 銀歯が目立つのに悩んでいる方
  • 銀歯の劣化が気になる方
  • 自然で美しい口元にしたい方
  • 金属アレルギーを心配している方
  • 歯の隙間を解消したい方
  • 歯の形を整えたい方

メタルフリーで金属アレルギーを解消

銀歯のクラウンやインレーにはさまざまな金属が含まれています。時間の経過とともに劣化して金属イオンが溶け出すことで、アレルギーを発症することがあります。アレルギー体質の方にとって銀歯を入れ続けていることは、将来的なリスクになるかもしれません。銀歯を取り替え、メタルフリーでリスクの少ない口腔内環境をつくると同時に、口元の印象を若々しくしてみましょう。

メタルフリーで金属アレルギーを解消

自費と保険の補綴物の違い

保険適用の被せ物(補綴)治療は最低限の品質を保ち、限られたコストで作製されます。しかし、自費診療では品質に制限がありません。そのため、歯科修復材だけでなく、作製方法にも手間がかかっており、患者さまのご希望に合わせた品質の高い自費診療の補綴物は次のような点にこだわって作られています。これにより、最終的に品質が高い修復物が作製できます。

表を横にスクロールしてご覧ください。

保険診療

自費診療

型を取る前の処置 そのまま型を取ります。 「歯肉圧排」という、歯と歯肉の境界に印を付けてより精度の高い型取りができるようにします。模型の歯肉と歯の境界がより明確になり、完成した修復物が歯にぴったり合います。
型取りの材料 寒天でできた印象材を使用します。 より精度が高く変形しないシリコンで歯型を取ります。この型をもとに作製するため、品質の良い模型が作れます。
歯科技工士の工程 限られたコストで可能な範囲の手間をかけてクラウン(被せ物)を作製します。 歯科技工士が顕微鏡を覗きながら時間をかけて、より精度の高いクラウンを作っていきます。

詰め物・被せ物の種類

  • セラミックインレー

    セラミックインレー

    セラミックでできた白い詰め物です。天然歯のような白さが特長で、金属アレルギーの方でも適用が可能です。ただし、強度が金属より弱いため、まれに割れてしまうことがあります。

  • ゴールドインレー

    ゴールドインレー

    金合金でできた詰め物です。金属素材でできていますが、金属アレルギーの心配はありません。素材が軟らかいため加工しやすく、適合性に優れているのが特長です。歯との間に隙間ができにくいので、二次カリエス(むし歯の再発)が起こりにくく安心です。

  • 保険のインレー

    保険のインレー

    保険診療で作製できる銀合金の詰め物です。経年によって金属がさびて溶け出してしまうため、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。歯との適合性に劣るため、二次カリエスを引き起こすリスクがあります。

  • オールセラミッククラウン

    オールセラミッククラウン

    歯の内側と外側の両方がセラミックでできた被せ物です。天然歯のような透明感と白さがあり体への影響も少ないため、良質な補綴治療を行なうことができます。

  • ジルコニアクラウン

    ジルコニアクラウン

    ジルコニアのみでできていて、強度や耐久性がとても高い被せ物です。しかしパール色をしているため、審美性ではオールセラミックスに劣ります。西村歯科では奥歯としての使用をおすすめしています。

  • メタルボンドクラウン

    メタルボンドクラウン

    白金加金の金属の外側にセラミックを焼き付けた被せ物です。天然歯に近い色で、自然な仕上がりになります。長期間の使用にも耐え、変色も見られません。また、人体への影響がほとんどなく、アレルギーも誘発しません。しかし、歯肉との境目が黒く見えてしまうことがあります。

  • ゴールドクラウン

    ゴールドクラウン

    金合金でできた被せ物です。体への影響がとても少ない歯科修復材で、歯にもしっかり適合します。隙間ができにくいため、二次カリエスにもなりにくいのと同時に、適度な硬さをもつ素材です。

  • 保険のクラウン

    保険のクラウン

    保険診療で作製できる銀合金のクラウンです。金属がさびて体内に溶け出し続けると、金属アレルギーを誘発する危険性があります。また、歯との適合があまり良くないため、二次カリエスになるリスクがあります。

セラミック治療の良くあるご質問

被せ物をセラミック製にするメリットは何ですか?

セラミックは陶器と同じ素材のため、本物の歯に近い硬さと白さを得られます。メタル成分がないので金属アレルギーの方も安心です。また、仕上がりの美しさは保険診療の素材より優れていると言えます。ただし保険診療ではないため、費用の全額が自己負担になります。

審美治療の目的は何ですか?

歯には食べ物をおいしく食べられる「機能」と、きれいな歯並びや美しい歯といった「審美」の両面があります。その両方に焦点を当てて口元の健康美を求める治療が、審美治療です。

セラミックに種類はありますか?

メタルボンドタイプやオールセラミックスタイプなど、さまざまな素材があります。奥歯では、強度が高いジルコニア系のオールセラミックスやメタルボンドがおすすめです。アレルギーの問題や前歯の審美性を考えるなら、透明感が高いオールセラミックスの素材が良いでしょう。患者さまのご要望を伺いながら治療を行ないます。

治療の途中で「見た目が悪い、噛みにくい」などの問題は起きませんか?

審美治療では、治療の途中に外見や噛み合わせに支障をきたさないよう、プラスチック製の仮歯をセッティングします。「歯を削ったままで見た目が悪い」「食べ物が噛みにくい」といったトラブルが起きないよう、調整しながら治療を進めます。

保険診療の差し歯でもきれいな歯になりますか?

保険診療の白い差し歯は、前歯にのみ使用します。保険診療の素材はレジンというプラスチックなので、陶器製のセラミックと比べると透明感や強度、それに耐久性の面で劣ります。

ホワイトニング

Whitening
  1. ホワイトニング

    ホワイトニングは、薬剤(ホワイトニングジェル)を歯に浸透させて、クリーニングでは除去できない黄ばみなどの着色を分解して歯を白くする施術です。歯を削らず負担をかけない形で、目標とする白さに変えていきます。

    まずは患者さまの本来の歯の色を確認し、お悩みやご希望などについてお聞きするカウンセリングを行ないます。その後、目標とする白さを確認して施術に入ります。

    ホワイトニングには、歯科医院で受けるオフィスホワイトニングとご自宅で続けていただくホームホワイトニングがあります。それぞれ異なる特長があり、患者さまのご希望やライフスタイルに合わせて適切な方法をご提案します。また、ホワイトニングは効果が永久的ではなく、もとの色に戻っていく「後戻り」が起こるため、注意が必要です。

こんな方におすすめ

  • 加齢による歯の黄ばみが気になってきた方
  • 今よりももっと美しく白い歯を手に入れたいと思う方
  • 歯に負担をかけることなく、白い歯を手に入れたい方
  • 自然な色の仕上がりを希望される方
  • 笑顔にもっと自信をもちたい方
  • 結婚の予定があり挙式を控えている方

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングはご自宅で簡単にできるホワイトニングです。患者さまの歯型に合わせて作製したマウストレーと、ホームホワイトニング用の薬剤をお渡しします。

ご自宅でマウストレーに薬剤を入れて装着し、数十分から2時間ほどの装着を継続していきます。白くなるまで時間がかかりますが、好きなタイミングで手軽にホワイトニングができます。また、じっくり薬剤を浸透させるため歯の白さが長続きします。

ホームホワイトニング

取扱いホワイトニング剤

デントレード社
異なる3種類の薬剤(11%、16%、21%)により、患者さまの歯の状態に合わせて選ぶことが可能です。まずはお口の中をチェックし、患者さまのご要望を伺います。

ホームホワイトニングの流れ

  1. STEP

    01

    ホワイトニングのための
    事前準備

    お口の中を拝見したうえで、クリーニングや歯石除去などを行ない、歯面をきれいにします。このときにホワイトニングの施術内容や注意点などについてお伝えします。

    ホワイトニングのための事前準備
  2. STEP

    02

    患者さまに合った
    マウストレーを作製

    患者さまの歯型を取り、その方にフィットするマウストレーを作製します。完成したら装着して使用感をご確認いただき、問題がなければ薬剤と一緒にお渡しして施術方法をご説明します。

    患者さまに合ったマウストレーを作製
  3. STEP

    03

    ホワイトニングの実施

    ご自宅などでホワイトニングを継続的に行なっていただきます。期間としては1ヵ月ほどになります。1日の装着時間は数十分から2時間ほどですが、患者さまの着色の具合により時間が異なります。

    ホワイトニングの実施
  4. STEP

    04

    歯科医院でのチェック

    1週間に1度くらいの頻度でご来院いただきます。マウストレーが変形していないか、歯の色はどのように変化しているか、といった点をチェックします。

    歯科医院でのチェック

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、通院していただき施術を受ける方法です。歯科医院のスタッフが施術をするため、効果がより早く現れる薬剤を使用できます。

また、ライトを使って効果を促進するため、1度目の施術でも歯の白さを実感できる場合があります。後戻りしやすいというデメリットはありますが、間近に大事なイベントを控えている方などにおすすめです。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングの流れ

  1. STEP

    01

    口内チェック・カウンセリング

    オフィスホワイトニングを受けられる状態か、お口の中の環境をチェックします。お悩みや施術への疑問についてお伺いするなどし、目標とする歯の白さについて相談します。

    口内チェック・カウンセリング
  2. STEP

    02

    歯面清掃・歯肉の保護

    まずは歯面をしっかり清掃し、表面的な汚れを除去します。そして、歯肉に薬剤がつかないように保護剤を塗布します。安全性に配慮したうえで施術を始めます。

    歯面清掃・歯肉の保護
  3. STEP

    03

    オフィスホワイトニングの実施

    オフィスホワイトニング用の薬剤を歯の表面に塗布します。均一な白さになるよう丁寧に塗っていきます。さらにライトを照射し、薬剤の成分と反応させて効果を促進させます。

    オフィスホワイトニングの実施
  4. STEP

    04

    薬剤の除去

    ライトの照射が終了したら、塗布したホワイトニングの薬剤を取り除きます。

    薬剤の除去
  5. STEP

    05

    再実施

    カウンセリングの際に決めた白さに変わるまで、薬剤を塗布し光を照射する工程を繰り返します。ただし、再実施する回数は1度につき3回までとなります。

    再実施
  6. STEP

    06

    薬剤・保護材の除去

    歯肉を守っていた保護剤を取り除きます。さらに歯面を洗い流し、塗布している漂白剤を完全に除去してクリアな状態にします。

    薬剤・保護材の除去
  7. STEP

    07

    歯面の研磨

    ホワイトニングの薬剤を取り除いたら、専用のペーストを使い歯の表面を磨きます。

    歯面の研磨
  8. STEP

    08

    歯の色のチェック

    仕上がった歯の色合いをご確認いただきます。施術前からどれだけ色が変わったかご確認いただき、施術は終了になります。

    歯の色のチェック

ホワイトニングの良くあるご質問

ホワイトニングでどれくらい歯が白くなりますか?

ホワイトニングの効果には、個人差や施術する箇所によって多少の差がありますが、ホワイトニング前の歯の色と比べると本来の歯の白さをよみがえらせることが可能です。

ホームホワイトニングの場合には、約1~3週間でホワイトニングの効果を確認できます。なお、白さを持続させるには継続的なホワイトニングが必要です。

ホワイトニングは誰でも受けられますか?

健康な方であれば年齢、性別関係なく受けられます。ただし、原則として18歳未満の方や妊娠中および授乳中の方にはおすすめしていません。

また、金属製の詰め物などによる着色や、薬などによる歯の変色の場合には、目標とする白さにできないことがあります。むし歯や歯周病、知覚過敏などがある場合には、それらを治療したあとにホワイトニングを受けた方がよいでしょう。

クリーニングとホワイトニングの違いは何ですか?

クリーニングは、歯の表面についた色素(ステイン)を取り除き、本来の歯の色に戻す治療です。一方、ホワイトニングは現在の歯よりもさらに白くしたいときに、歯の内側から白くする方法です。

ホワイトニング剤は体に悪くないですか?

体への悪影響は、ほとんどと言っていいほどありません。
ホワイトニング用の薬剤の主成分である過酸化水素は、FDA(米国食品医薬品局)でも成分の安全性が保証されていて、ホワイトニング剤自体もその安全性をADA(米国歯科医師会)が認めています(すべてのホワイトニング剤にADAマークが付いているというわけではありません)。

リスク・副作用

審美・セラミック治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • 審美治療としてセラミック治療を行なう場合、自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • 事前に根管治療(神経の処置)やコア(土台)の処置が必要となることがあります。
  • 治療では歯を削ることがあります。また、知覚過敏を発症することがあります。
  • 抜髄(神経の処置)や抜歯が必要になることがあります。
  • 抜歯や外科処置をともなう場合、出血や腫脹(しゅちょう)を生じることがあります。
  • 治療で歯肉を移植する場合、二次的な出血・疼痛・腫脹(しゅちょう)が見られることがあります。
  • 治療後、自発痛、咬合痛、冷温水痛を生じることがあります。
  • 歯ぎしり・食いしばりなどの癖や噛み合わせによっては、補綴物が破損することがあります。
  • セラミック製の補綴物は、金属製の補綴物よりも歯を削る量が多くなることがあります。
  • 噛み合わせ・歯ぎしりの強い方は、セラミックの破損を防止するため、マウスピースをおすすめすることがあります。

ホームホワイトニングにともなう一般的なリスク・副作用

  • 審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • 薬剤のおもな成分、過酸化尿素には歯の表面の保護膜を溶かす作用があります。保護膜が元に戻るまでの24~48時間程度は、歯の表面が荒れやすくなります。
  • 薬剤が歯の神経に刺激を与えるため、知覚過敏・疼痛・冷水痛などの症状が生じることがあります。
  • 歯の厚さや薬剤の効果が現れにくい部分があることなどにより、白さにムラがでることがあります。歯の形状には個人差があるため、実際に施術をしないと結果はわかりかねます。
  • 低濃度の薬剤で時間をかけて白くするので、効果が現れるまで時間がかかります。
  • ご自分で行なうため、白さの調整が難しく、仕上がりの予測がつきにくくなります。
  • ご自分で行なうため、薬剤の量やマウスピースの使用法などが適切であるか、自己判断が難しくなります。
  • 施術後は、白さを維持するためのメンテナンスが必要になります。