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入れ歯の寿命と交換時期のサイン

入れ歯は、一度作っても生涯使い続けられるわけではありません。使用年数によって噛み合わせが悪くなるため、定期的な交換が必要です。しかし、入れ歯の交換時期は何を基準にして見分ければよいのでしょうか。

本コラムでは、入れ歯の寿命と交換時期について解説いたします。ぜひご参考ください。

入れ歯の寿命はどれくらい?

入れ歯の寿命は4〜5年程度といわれていますが、使い方や素材によっても年数は変わります。入れ歯自体が劣化していなくても、歯が抜けたり歯茎が痩せたりすることで、入れ歯の噛み合わせが悪くなる場合もあります。

入れ歯自体の劣化としては、食べ物や飲み物の熱によって入れ歯が変形したり、色がついたりするケースが一般的です。また、日常的な咀嚼によっても徐々に摩耗します。このように、入れ歯は使い続けることで劣化するため、定期的に交換しなければなりません。

交換時期のサインとケア方法

入れ歯は噛み合わせが悪くなったり、寿命を迎えると交換のサインです。交換時期を超えて使い続けると、衛生面や機能面に問題が起こるため、適切な時期に交換しましょう。

入れ歯の交換時期を遅らせるには、毎日の丁寧なケアが大切です。特に、毎食後と就寝前は入れ歯用の歯ブラシを使って歯を磨きましょう。しかし、普通の歯磨き粉には研磨剤が含まれているため、毎日使用すると入れ歯の断面が少しずつ削れてしまうので注意が必要です。したがって、歯磨きの際は入れ歯用の歯磨き粉を使用しましょう。入れ歯用の歯磨き粉であれば、断面が削れてしまうリスクを抑えられるだけでなく、除菌や消臭効果も同時に得られます。

また、入れ歯は乾燥に弱いため、保管時は水を入れた専用のケースに沈めておきましょう。ほかにも、口内環境が悪くなることで噛み合わせが悪くなるケースもあるため、虫歯や歯周病予防として定期的に歯科医院で検診を受けることも重要です。

入れ歯の適切なケア方法については以下のコラムでも紹介しているので、ぜひご参考にしてください。
入れ歯の適切なお手入れ方法と注意点

Q1:入れ歯の交換にはいくらかかりますか?
A1:入れ歯の交換にかかる費用は、保険適用のもので5千円〜1万円前後です。一方、保険適用外の入れ歯の場合は15万円〜100万円前後かかります。基本的には最初に作成した入れ歯と同程度の費用が発生します。
Q2:入れ歯の6か月ルールとは?
A2:入れ歯の交換で気をつけなければいけないのが、保険適用の入れ歯の6か月ルールです。このルールによって、基本的には入れ歯を作成してから6か月間は、新しい入れ歯へ作り替ることができません。ただし、入れ歯の紛失など特別なケースでは作り替えができる場合もあるため、その際は歯科医師にご相談ください。
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