歯科コラム

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デュアルホワイトニングのデメリットはどんなところ?

白く美しい歯は好印象を与えるため、ホワイトニングに興味を持つ方も多いでしょう。

なかでもオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用した「デュアルホワイトニング」は、歯の白さを長く維持することが可能で、短期間で効果を実感できるため注目を集めています。

一方で 「本当に安全なの?」 「デメリットはないの?」 と不安や疑問をお持ちの方もいるでしょう。

本コラムでは、デュアルホワイトニングの代表的なデメリットを中心に詳しく解説いたします。デメリットをしっかりと理解したうえで施術に臨むために、ぜひ最後までご覧ください。

そもそもデュアルホワイトニングとは?

「そもそもデュアルホワイトニングってどんな方法?」 という方のために、デュアルホワイトニングの方法やメリットを詳しく解説します。

デュアルホワイトニングの方法

デュアルホワイトニングは、以下の2つを組み合わせて行います。

  • ・オフィスホワイトニング:歯科医院で施術するホワイトニングです。薬剤を歯に塗布し専用の光を照射します。施術頻度の目安は、3ヶ月に1回程度です。
  • ・ホームホワイトニング:患者さまご自身が自宅で行うホワイトニングです。歯科医院で作成した専用のマウスピースを使用してホワイトニングを行います。施術頻度の目安は、1週間に1回程度です。

併用によって次節でご紹介するようなメリットが得られます。

なお、それぞれ違いについては以下コラムをご参照ください。

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違い

デュアルホワイトニングのメリット

デュアルホワイトニングで得られるメリットは以下の3つです。

  • ・短期間で効果が実感できる
  • ・効果が長続きする
  • ・色戻りが起きにくい

オフィスホワイトニングは、高濃度の薬剤を使用するため、短期間で効果を実感できます。

その後、ホームホワイトニングでゆるやかに薬剤を浸透させ、効果を長続きさせるとともに色戻りを防ぎます。

以下は、ホワイトニングの方法ごとの効果が実感できる期間と費用です。

  • ・デュアルホワイトニング:1〜2年程度。費用は50,000~80,000円程度
  • ・オフィスホワイトニングのみ:3〜6か月程度。費用は20,000円〜50,000円程度
  • ・ホームホワイトニングのみ:6か月〜1年程度。費用は20,000〜40,000円程度

患者さまの生活習慣や日々のケアによって効果の持続期間は変化しますが、白い歯を長く楽しめるのはデュアルホワイトニングのメリットです。

デュアルホワイトニングの5つのデメリット

次に、デュアルホワイトニングのデメリットをご紹介します。主なデメリットは以下の5つです。

  • ・知覚過敏のリスクが高い
  • ・費用が高額になりやすい
  • ・施術後の飲食制限がある
  • ・実感できる効果には個人差がある
  • ・定期的なメンテナンスが必要

デメリットを理解していれば、安心して施術に臨めるとともに、トラブルの予防も可能です。

それぞれのデメリットについて詳しく見てみましょう。

知覚過敏のリスクが高い

はじめに、デュアルホワイトニングには知覚過敏になるリスクがあります。

ホワイトニング時に使用する薬剤の影響で、歯の表面にあるペリクルという膜が剥がれやすくなります。ペリクルはエナメル質を保護する役割があるため、剥がれると知覚過敏症状を引き起こす原因となります。

知覚過敏症状の発生頻度は約50%といわれていますが、症状は一時的であり通常24〜48時間で治まるケースが大半です。ただし、個人差があるため、1週間以上症状が治まらない方は、早めに歯科医院に相談しましょう。

費用が高額になりやすい

次に、デュアルホワイトニングは費用が高額になりやすいというデメリットがあります。

高額になりやすい理由として、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングのそれぞれの費用がかかるためです。

また、ホワイトニングは保険適用外であることも費用が高額になる原因です。

施術後の飲食制限がある

ホワイトニング直後の歯は着色しやすくなっているため、飲食制限が必要です。特に施術直後30分程度は飲食・喫煙を控えてください。

その後もオフィスホワイトニング後は24時間、ホームホワイトニング後は2〜3時間、着色や刺激のある飲食物の制限が必要です。具体例として以下のようなものが挙げられます。

  • ・色の濃い食べ物や飲み物(カレーやコーヒーなど)
  • ・酸性度の高いもの(ヨーグルトなど)
  • ・イソフラボンを含むもの(大豆製品)

ホワイトニング後は、前述のとおり歯の表面を保護しているペリクルという膜が一時的に剥がれます。飲食制限が必要になるのは、ペリクルが再生するまでの間に歯が無防備になっており、着色や酸による影響を受けやすいためです。

ホワイトニング後の食事について詳しく知りたい方は、以下コラムもご参照ください。

ホワイトニングの後はどんな食事をしたらいいの?

実感できる効果には個人差がある

患者さまの喫煙の有無、歯の構造などによって実感できる効果には個人差があります。例えば、もともと歯の色が濃い方や変色が強い方は、ホワイトニングの効果が出にくいとされています。

ホワイトニングの効果を高めるためには、患者さま自身の食生活習慣や定期的なメンテナンスが重要です。

定期的なメンテナンスが必要

白い歯を維持するためには、歯科医院での定期的なメンテナンスとセルフケアが必要です。例えば、定期的な歯石除去をすると、ホワイトニング剤が浸透しやすくなります。

そのほかにも、自宅でできるセルフケアの例を見てみましょう。

  • ・こまめにブラッシングする
  • ・ブラッシングができない場合は口をゆすぐ
  • ・禁煙する
  • ・色の濃い食品は避ける

効果を長持ちさせるためには、メンテナンスやセルフケアの継続が大切です。

当院でのデュアルホワイトニング

当院では、まず十分なカウンセリングを行います。カウンセリングでは、お悩みやご希望などを伺い、患者さま本来の歯の色の確認と目標とする白さを設定します。

次に、口腔内のチェックと清掃を行い、施術開始です。

不安や疑問がありましたら、お気軽に当院の歯科医師にご相談ください。患者さまのご希望やライフスタイルに合わせて適切な方法をご提案します。患者さまに安心して施術を受けていただけるよう、詳しく説明させていただきます。

以下は、当院で行うホワイトニングの流れです。ご参照ください。

ホワイトニング|医療法人祐愛会 西村歯科

Q1:一部分だけデュアルホワイトニングできますか?
A1:歯科医院によって対応が異なりますが、一部のみの施術も可能です。全体を施術するよりも、施術期間や費用が抑えられるメリットがあります。
Q2:デュアルホワイトニングができない人はいますか?
A2:虫歯や歯周病の方、妊娠や授乳中の方は、デュアルホワイトニングの施術が受けられません。そのほか、神経がない歯や人工物の歯、エナメル質形成不全の歯には施術できません。詳しくは歯科医師にご相談ください。
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