歯科コラム
Columnデュアルホワイトニングの費用はいくらかかる?
「デュアルホワイトニングをしたいけど、費用が気になる」
「施術以外にもお金がかかるの?」
このような疑問を抱えていませんか?
デュアルホワイトニングは、ホワイトニングのなかで最も効果が高い方法ですが、自由診療のため費用が高く、施術を迷う患者さまもいらっしゃいます。
本コラムでは、デュアルホワイトニングの施術費用の相場や、施術以外にかかる可能性のある費用について解説します。
また、少しでも費用を抑えたい方に向けて負担を抑えるための工夫もご紹介します。デュアルホワイトニングにかかる”本当の費用”を知りたい方は、ぜひご参考にしてください。
【即効性と持続性を両立】デュアルホワイトニング
はじめに、デュアルホワイトニングとは、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、自宅で行う「ホームホワイトニング」を併用する方法です。それぞれのメリットである即効性と持続性が両立できます。
オフィスホワイトニングは、歯科医院で高濃度の薬剤と光照射など専用の機器を使用します。即効性が高く一度の施術で効果を実感できる患者さまもいます。
一方、ホームホワイトニングは歯科医院で作製した専用マウスピースと処方薬剤を使い、ご自宅で行う方法です。
時間をかけて少しずつ歯を白くしていくため、持続性に優れており、効果が6か月~1年維持できます。
つまりデュアルホワイトニングは、即効性と持続性の両立を叶える最も効果的な方法といえます。
ホワイトニングの種類については、以下コラムもご参照ください。
デュアルホワイトニング施術の費用相場
デュアルホワイトニングの施術の費用相場は、一般的な目安として5~8万円です。オフィスホワイトニング(2~5万円)とホームホワイトニング(2~4万円)、両方の費用が必要になるため、高額になる傾向にあります。
また、ホワイトニングは自由診療となるため、歯科医院ごとに費用は異なります。あらかじめ歯科医院に費用を確認しておきましょう。
施術以外にかかる費用
デュアルホワイトニングは、施術以外にも費用が発生するケースがあります。主な費用項目を、以下で解説します。
診察・治療費
ホワイトニング開始前に、歯と歯ぐきの健康状態を確認するため、歯科医師の診察が必要です。診察費用の相場は4,000~5,000円を想定しておくとよいでしょう。
ただし虫歯が見つかった場合、進行の度合に応じた治療費用が生じます。虫歯治療で必要な費用の目安は以下の通りです。
- ・初期虫歯:1,500~3,000円
- ・中等度:2,000~10,000円
- ・重度:7,000~20,000円
上記は保険適用で治療を行う場合の目安です。虫歯が神経まで達している場合は根管治療が必要です。また、詰め物や被せ物の種類や大きさでかかる費用も変わります。
クリーニング費用
クリーニングは、ホワイトニングの効果を高め、色ムラを生じにくくします。クリーニングの方法は、主に以下の3種類です。
- ・PMTC:15,000~20,000円
- ・エアフロー:5,000~10,000円
- ・スケーリング:3,000~5,000円
PMTCはプロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング(専門的機械的歯面清掃)と呼ばれる、プロによるクリーニングです。
エアフローとは、微細なパウダーをジェット水流で歯に吹き付け着色汚れなどを除去する方法です。
また、スケーリングはスケーラーと呼ばれる器具を使った歯石等の除去方法を指します。ホワイトニング効果を持続させたい場合、あらかじめ受けておくと効果的です。しかし、保険適用外となる点には注意しましょう。
コーティング処置費用
ホワイトニング後は着色しやすいため、コーティングを行うケースもあります。費用相場は、使用するコーティング剤の種類によって異なるものの、一般的には5,000~10,000円です。
コーティングの持続期間はおおむね1~3か月で、期間中は白さが維持しやすくなります。
アフターケア(メンテナンス)費用
ホワイトニングをしても、いずれ色戻りで元の歯の色に戻ってしまいます。白い歯を維持するためには、アフターケア(定期メンテナンス)が欠かせません。
タッチアップと呼ばれる追加のホワイトニングを定期的に取り入れることで、白さの維持につながります。費用は5~15万円が目安です。
その他の追加費用
ホワイトニングは以下のケースで追加費用が発生する可能性があります。
- ・ホワイトニングを受けたい歯を追加するケース
- ・LEDライト照射時間の延長が必要なケース
患者さまの歯の状態やご希望、歯科医院の料金プランによって異なるため、カウンセリングや診察時に確認するとよいでしょう。
デュアルホワイトニングの費用を抑えるポイント
デュアルホワイトニングは即効性や持続性が高い一方、ホワイトニングの施術方法のなかでは最も高額です。次節で、費用を抑えるポイントを解説します。
複数のクリニックを比較・検討する
ホワイトニングは自由診療のため、歯科医院ごとに料金設定が異なります。費用を抑えたい場合、複数の歯科医院の料金や施術内容を比較し、納得できる価格とサービスを選ぶとよいでしょう。
また、歯の白さの維持には、ホワイトニング後のメンテナンスが重要となります。
長く通うことを前提として、歯科医師やスタッフとのコミュニケーションに問題がないか、信頼できるかという観点で歯科医院を選んでみましょう。
定期的なクリーニングや日常ケアで着色を予防する
定期的な歯科医院でのケアと日常のケアによって、ホワイトニングの効果は長持ちします。白さを長く維持できれば、再度ホワイトニングを受ける頻度を減らせるため、長期的に見て費用を抑えられます。
歯科医院でのクリーニングは、歯の表面の着色汚れや歯垢・歯石を効果的に除去できるため、着色を防ぐ効果が見込めます。
また、ホワイトニング用歯みがき粉の使用や、着色しやすい飲食物を摂取した後のうがいなどの日常ケアも着色予防に有効です。
色戻りを防ぐために注意すべきホワイトニング後の食事については、以下のコラムを参考にしてください。
- Q1:デュアルホワイトニングはどのくらいで効果がでますか?
- A1:効果を実感するまでの通院回数は、一般的には2~3回程度です。多くのケースで、オフィスホワイトニングを1~3回、ホームホワイトニングを2週間~2か月併用すると十分な白さが得られます。
- Q2:デュアルホワイトニングに痛みはありますか?
- A2:一時的な痛みや知覚過敏を生じるケースはあります。特にオフィスホワイトニングでは高濃度の薬剤を使用するため、知覚過敏や一時的な痛みを感じる方がいらっしゃいます。ただし、多くの歯科医院では知覚過敏抑制剤の処方で痛みを最小限に抑える対策が講じられています。不安がある場合は事前に歯科医師にご相談ください。
- 歯科コラム 記事一覧
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- ホワイトニングの持続期間
- 虫歯が発生する原因
- 虫歯は予防できます
- 虫歯を放置していると…
- 虫歯が進行してしまったら根管治療が必要です
- ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違い
- ホワイトニング歯磨き粉の効果は?
- ホワイトニングとクリーニングの違い
- オフィスホワイトニングで使うライトとは?
- インプラントの被せ物に使える素材について
- 予防歯科の重要性について知ろう
- PMTCって何をするの?
- ホワイトニングの安全性について
- ホワイトニングの注意点
- ホームホワイトニングのススメ
- ホームホワイトニングを始めるには
- 知覚過敏のメカニズム
- 虫歯治療と根管治療
- 虫歯治療の流れ
- 歯を失う最大の理由は歯周病です
- 全ての治療を総合的に見るメリットは
- 当院で行なっている無痛治療について
- 当院で行なっているレントゲン撮影について
- ホワイトニングの効果期間
- 痛みの少ない歯科治療について
- 歯周病の痛みについて
- 重度な虫歯には根管治療
- 根管治療の通院回数
- 定期健診の重要性
- 通院が難しい方には訪問診療があります
- 小児歯科で行なう予防治療について
- 歯科治療で使用するレントゲンについて
- 歯周病の内科治療について
- 歯科医院で行なうオフィスホワイトニングとは
- 予防歯科で年齢に応じたケアをしよう
- 予防歯科はいつから始めるべきか
- 予防歯科におけるセルフケアのポイント
- 予防歯科でできる口臭対策
- 予防歯科の効果を高める食事と生活習慣
- 被せ物や詰め物の材質に関して
- 全身の健康維持に重要な予防歯科
- PMTCの手順と効果
- ホワイトニングにリスクはあるの?
- ホワイトニングで起きるトラブルとは
- 歯医者を探すときに知っておきたいこと
- 歯科医師に聞く、虫歯や歯周病の原因と予防法
- 口腔外科で顎関節症の治療を受けるなら
- 親知らずを抜歯する前にチェックしておきたいこと
- お子様の歯科検診を受けるメリットと注意点
- 予防歯科の受け方について
- 小児歯科はリラックスして受けられることが大切です
- 小児矯正は成長期にあわせて始めましょう
- 歯が並ぶスペースを広げる床矯正について
- 審美歯科治療にできること
- 訪問歯科でできる治療とできない治療について
- 訪問歯科の流れと費用について
- 訪問歯科における感染予防対策について
- 訪問歯科の今後の展望と課題について
- 訪問歯科で使用する器具や材料について
- 歯周病が引き起こす全身の健康への影響
- 歯周病の初期症状とケアの方法
- 歯周病は老化や美容と関係性がある?
- 歯周病による歯の欠損を防ぐため
- 歯周病になりやすい人となりにくい人の違いとは?
- 入れ歯の適切なお手入れ方法と注意点
- 入れ歯に慣れるためのコツとトレーニング方法を紹介
- 入れ歯の費用と保険の適用について
- 無痛治療を受ける前に知っておきたいこと
- 無痛治療の安全性と副作用について
- 歯周病の発生原因について
- 喫煙と歯周病 歯周組織への悪影響とは
- 歯周病は見た目にも影響する?
- 歯周病には定期的なメンテナンスが必要
- 歯周病の治療方法について
- 入れ歯の寿命と交換時期のサイン
- ホワイトニングとは
- ホワイトニングの種類とそれぞれの特徴
- 歯周病治療の費用について
- 歯周病と心臓病の関係性とは
- 総合歯科医療とは
- 銀歯のリスクや白い歯にする審美的治療を解説
- 当院における予防歯科の特徴
- 審美治療をおすすめする理由
- ホワイトニングの後はどんな食事をしたらいいの?
- ホワイトニングシートの効果とは?意外な落とし穴も
- 入れ歯の種類と費用相場
- 入れ歯とブリッジ、結局どっちがいいの?
- 歯周病を放置するとどうなる?自然治癒はするの?
- 歯周病はどういう治療を行うのか
- 歯周病は何歳が多い?予防法を徹底解説
- 入れ歯を入れると痛い!原因と対処法をご紹介
- 入れ歯と差し歯の違いとは?それぞれの特徴を解説
- デュアルホワイトニングの費用はいくらかかる?
- デュアルホワイトニングのデメリットはどんなところ?