歯科コラム
Column訪問歯科の流れと費用について
在宅にいながら歯科治療が受けられる訪問歯科は、病気や身体の状態により一人で通院できない方にとって便利なサービスです。しかし、訪問歯科の流れや費用について気になる方は多いでしょう。
本コラムでは訪問歯科の流れについて解説しています。気になる費用についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
【訪問歯科を利用する前に】申込から治療終了までの流れを把握
ここでは、訪問歯科治療を利用する際の具体的な流れについてご紹介します。
- 1.申し込み
- 電話・FAX・メールなどで、希望する歯科医院に診察の申し込みをします。
- 2.日程調整
- 歯科医院から折り返しの連絡があり、訪問日時を決定します。
- 3.訪問診察
- 歯科医師や歯科衛生士が自宅や施設に訪問し、口腔内の状態をチェックします。悩みや希望はしっかり伝えましょう。
- 4.治療計画の説明
- 診察後、歯科医師から治療内容や費用について説明があります。納得できたら、治療を開始します。
- 5.訪問診療
- 治療計画に沿って、歯科医師や歯科衛生士が訪問し治療を行います。
- 6.定期健診
- 治療が終了した後も必要に応じて定期的に訪問してもらい、口腔内の状態を管理します。
上記の流れで訪問歯科を受診することができます。タクシーなどを使って歯科医院に行くより訪問歯科の方が安い可能性があります。ご自宅から歯科医院へ通いづらい方は、訪問歯科の利用を検討しましょう。
訪問歯科の費用は分かりにくい|不安があればしっかり確認
訪問歯科では、通常の歯科医院で支払う額とは別に支払う費用があるため、費用がわかりにくいと感じる方もいらっしゃるでしょう。ここでは3つの費用について解説します。訪問歯科でかかる費用は以下の通りです。
- ・歯科訪問診療料:歯科医師と歯科衛生士の往診費
- ・居宅療養管理指導費:歯磨き指導やケアプラン作成のための情報提供など、保健指導に関わる費用
- ・検査・治療代:治療にかかる費用
訪問歯科の費用は「1回の訪問診療で、同じ建物内に何人の診察を受ける人がいるのか」によって費用が異なります。例えば、自宅で1名がケアを受けた場合と、老人ホームなどで複数人が受診したときでは、後者の方が歯科訪問診察料は安くなります。検査・治療代は、通常の歯科医院でも請求する費用です。検査・治療費は健康保険の負担割合は1~3割程度ですが、自費診療の場合には保険が適用できませんので注意してください。
介護認定を受けている方が訪問歯科を利用する場合、上記の費用に加え「居宅療養管理指導料」が請求されます。これはケアマネジャーが歯科医院と連携し、ケアプランを作成するために必要な情報をまとめたり、助言や指導を行ったりする費用です。
これらの3つの費用を合算すると、おおよそ治療費+1,500円程度です。費用は一人ひとりの状況によって変わるため、費用に不安がある方は歯科医院に確認しておきましょう。
- Q1:訪問歯科診療ではどんな治療が受けられますか?
- A1:持ち運びのできる診療基材を自宅や施設に持参するため、外来での診療とほぼ同程度の診察・治療が可能です。歯科衛生士による口腔ケアや歯磨き指導も受けられます。
- Q2:どのような人なら訪問歯科診療を受けられますか?
- A2:原則として一人で通院できない人です。例えば病気や身体の障害などにより一人で通院できない方、寝たきりの方、認知症などにより自分で状況を判断するのが難しい方などが対象です。歯科医師が個々の症例ごとに判断します。
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