歯科コラム
Columnホワイトニングで起きるトラブルとは
歯を白くするケアとして注目されているホワイトニングですが、思わぬトラブルやリスクが生じる可能性もあります。今回は、ホワイトニングを受ける際に知っておきたい注意点について解説します。
ホワイトニングでよくあるトラブル
まずは、ホワイトニングで起こりがちなトラブルを3つご紹介します。
- 【歯にしみる】
- ホワイトニングを行なうと、使用する薬剤の影響で一時的に知覚過敏の症状が起こることがあります。日本人は歯のエナメル質が薄い傾向にあり、歯にしみやすい方が多いと言われています。
- 【理想の白さにならない】
- 個人差はありますが、一度の施術では理想の歯の白さにならないことがあります。特に、目標とする歯の色と、現状の色味の差が大きい場合、ホワイトニングを繰り返す必要があるでしょう。
- 【色が後戻りしてしまう】
- ホワイトニングを行なったにもかかわらず、歯の色が元に戻ってしまうケースがあります。
ホワイトニング前に知っておきたい注意点
ホワイトニングを受ける前に、基本的な注意点を押さえておきましょう。
- ホワイトニングができる歯
- ホワイトニングの対象となる歯は、神経がある「天然歯」のみです。神経の治療をした歯は、通常のホワイトニングでは白くならないため「ウォーキングブリーチ」という特別なホワイトニングを行ないます。また、インプラントやブリッジなどの人工歯や、虫歯治療で用いるレジンやセラミックの詰め物もホワイトニングができません。天然歯をホワイトニングした後、人工歯との色の差が気になる場合は、色を合わせたものを作り直したり、詰め直したりする必要があります。
- ホワイトニング効果は永久的ではない
- ホワイトニング効果は、永久に続くものではありません。施術後のケアや食生活など、個人差はありますが、オフィスホワイトニングは半年程度、ホームホワイトニングは1年程度で元の歯の色に戻っていきます。理想的な白さの歯をキープするには、定期的なホワイトニングが必要です。
ホワイトニングの後戻りを防ぐための注意点
ホワイトニングを受けた直後は、エナメル質を保護する膜が一時的に失われており、歯が着色しやすい状態です。少なくとも施術後24時間は、コーヒーやワイン、カレー、チョコレート、タバコなど、色の濃い食べ物や飲み物を口にしないよう気をつけましょう。また、食後の歯みがきやうがいをすみやかに行なう、研磨剤不使用の歯みがき粉を使うなど、着色しにくい状態を保つことも大切です。
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