歯科コラム

Column

予防歯科におけるセルフケアのポイント

予防歯科においては、歯科医などが処置する「プロフェッショナルケア」と、日常生活で自分が行なう「セルフケア」の両面をしっかり施すことが重要です。今回は、予防歯科に効果的なセルフケアのポイントを解説します。

セルフケアとプロフェッショナルケア

セルフケアとは、歯ブラシやフロスなどを用いて毎日自宅で行なうケアのことです。また、生活習慣や食生活の改善も大切なセルフケアといえるでしょう。歯垢の蓄積や細菌の繁殖を抑えるためには、毎日の丁寧なケアの継続が大切です。プロフェッショナルケアは、歯科医院で処置される特殊なケア方法です。専門の器具を使って、セルフケアでは落としきれない汚れや歯石を取り除きます。予防歯科では、おもに次のような処置を行ないます。

  • ・歯石除去
  • ・クリーニング
  • ・フッ素塗布
  • ・ブラッシング指導
  • ・生活習慣指導

虫歯や歯周病を予防して歯を健康に保つためには、セルフケアとプロフェッショナルケアのどちらも欠かせません。定期的な歯科医院での処置に加えて、日常生活から歯科トラブルの予防を心がけることで、予防歯科の効果を高めることにつながります。

セルフケアのポイント

自宅で行なうセルフケアには、ポイントが3つあります。

歯垢を取り除く
食べかすなどで細菌が繁殖することで、歯の表面に歯垢が作られます。歯垢は虫歯や歯周病、口臭の原因となるため、毎日正しく歯を磨き、フロスや歯間ブラシなども活用して歯垢を取り除きましょう。
フッ素を活用する
フッ素は、エナメル質の修復を促進したり、細菌の働きを弱めたりなど、歯の健康に効果的な性質を持ちます。フッ素が配合された歯磨き粉などのデンタルケアグッズを活用し、口内にフッ素を残すとよいでしょう。
細菌を繁殖させない
虫歯や歯周病の原因となる細菌は、唾液の分泌が少ない就寝中に最も繁殖しやすいとされています。そのため、寝る前に殺菌成分が配合されたマウスウォッシュなどを活用することで、寝ている間に口の中で細菌が増えるのを防げます。
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